国際オリンピック委員会(IOC)副会長で東京オリンピック調整員会会長のコーツ氏は15日、飛行機で東京の羽田空港に到着した。コーツ氏は空港で新型コロナウイルス検査を受けた後、都内のホテルに宿泊し3日間の隔離を受けている。コーツ氏は今回の訪日でオリンピック関連の視察を行うことになっており、これはIOCと日本が計画通り東京オリンピックを進めることを意味する。
コーツ氏は東京オリンピックの最後の準備作業を進めるために訪日した。東京オリンピック組織委員会によると、3日間の隔離期間終了後の11日間、専用車で移動し日程通りに作業を行う。コーツ氏の活動場所は東京のオリンピック委員会事務所などで、極力ビデオで関連活動に参加する。コーツ氏は7月23日の東京オリンピック開幕まで滞在し、IOCのバッハ会長は7月中旬に訪日する。
コーツ氏の訪日前日、東京オリンピック組織委員会が入るビルの前で約30人が「コーツ日本に来るな」、「オリンピックいらない」、さらには「医療、ワクチン、税金を全てオリンピックに使うな」などのプラカードを掲げてデモを行った。15日、東京商工リサーチが発表した日本企業を対象に実施した調査によると、回答企業の64.0%がオリンピックを中止または延期すべきだと考えている。日本の『産経新聞』の15日の報道によると、IOCは日本に米ファイザー社のワクチンを無償提供することを決めた。ファイザー社は日本のオリンピック代表団と関係者にすでに約2万人分のコロナワクチンを提供し、さらに約4万人分を追加提供する。また、日本政府と東京オリンピック組織委員会は、オリンピックとパラリンピックのボランティア約7万人へのワクチン接種を今月下旬に開始する方向で進めている。
7月23日の開幕式当日はどの国の指導者が出席するのか、日本で注目を集めている。フランスのマクロン大統領が出席を表明したほか、『読売新聞』の15日の独占記事によると、韓国の文在寅大統領も開幕式に出席する予定。これについて、日本の加藤勝信内閣官房長官は同日の記者会見で、「我々は(東京オリンピックの)成功を願っているが、文在寅大統領の東京訪問についてはコメントを差し控える」と述べ、報道について「そのような事実はない」と強調した。韓国外交部の崔泳杉報道官も同日の記者会見で、「言及する事項はない」と述べた。
IOCのスポーツディレクターを務めるキット・マコーネル氏は15日、新型コロナに感染した東京オリンピックの選手・チームの出場枠はランキングに基づいて補充すると明かした。決勝入りした選手・チームが感染した場合は、棄権後も銀メダルを取得できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2021年6月16日