イギリスのタイムズ紙ウェブ版は7月1日、台湾問題で中国と衝突が発生する可能性を懸念し、米国と日本は訓練と合同軍事演習を行っていると伝えた。
匿名の消息筋は『フィナンシャル・タイムズ』に対し、南中国海と東中国海で行われた軍事演習と訓練は2年に及び計画されたものだと明かした。
記事によると、2019年のトランプ政権の頃、当時の日本の安倍首相は米国との協力強化を決めた。『フィナンシャル・タイムズ』は、バイデン政府と日本の菅義偉政府もこの作業を継続していると伝えた。
ある米国の元官僚は『フィナンシャル・タイムズ』に対し、米国と日本の最終目的はいわゆる共同作戦計画を作成し、解放軍が武力統一する際に「台湾を守る」ことだと明かした。このような状況下で、米国は駐日米軍基地を使用する可能性が高いという。
また、『フィナンシャル・タイムズ』は台湾の『中央社』の7月2日の記事を引用し、米日両国は台湾海峡で発生する可能性がある衝突に備え、兵棋演習と合同演習を続けていると伝えた。
記事は6人の匿名者が明かした情報として、トランプ政権の最後の年から、米日両国は発生する可能性がある衝突に備えて軍事演習を厳格に行い、機密の兵棋演習や南中国海と東中国海での合同演習を実施していると報じた。
米日は台湾海峡での衝突に備えて兵棋演習を行っているのかという質問に対し、米国務省のカービー報道官ははっきりと回答せず、米国は確かに日本側と二国間軍事演習を行っているとだけ述べ、特定の演習のシナリオについては語らなかった。
報道について、中国外交部の汪文斌報道官は7月1日の定例記者会見で、「台湾は中国国土から切り離せない部分である。いかなる外部の圧力も中国政府と人民の国家主権と領土保全を守り抜く確固たる決心と意志を揺るがすことはできない。関係側には中国脅威論をやめ、地域の平和と安定のためになることを多くしてもらいたい」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年7月5日