東京オリンピックは23日夜、東京で開幕しました。国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は22日、東京で「クラウド技術による生中継の実施で初の『クラウドオリンピック』が実現されるのはオリンピックがデジタル時代にまい進する重要な一歩だと」述べました。
新型コロナの予防・抑制活動が厳しく行われる中、今年の東京五輪は史上初めてとなる「無観客」に近い状態での開催となり、観客が入場して観戦できるのは競輪やサッカーの3会場だけです。この日、IOCのバッハ会長は、「クラウド中継などの技術イノベーションによって、人々とオリンピックがより緊密に結びつけられた。技術の貢献は非常に大きい」と述べました。
バッハ会長はまた、中国のアリババグループが多くの分野で提供したイノベーションが東京五輪や国際オリンピック委員会に大きな利益をもたらしたと評価したほか、今回の五輪がテレビやデジタルプラットフォームを通して協力パートナーの報道中継カバーエリアがこれまでで最も広範囲に及ぶ大会になったと紹介しました。
関係筋によりますと、東京五輪期間中、クラウド技術によって、9500時間以上の競技コンテンツが作られ、史上最長となる見込みです。また、「クラウドオリンピック」の誕生によって、東京五輪の世界生中継センターの面積は25%縮小し、センターのスタッフも27%減員したということです。
「中国国際放送局日本語版」2021年7月24日