東京五輪が日曜日に閉幕した。中国代表の金メダル数は最後の1日で米国に抜かれ、金38・銀32・銅18の成績で金メダル数及びメダル数で2位となった。しかしこれでも好成績で、中国の一般人は非常に満足している。全力で取り組んだ中国代表に崇高なる敬意を表する。『環球時報』が伝えた。
今回の東京五輪は新型コロナウイルスの感染が再び急拡大する中で行われた。しかもそのすばらしさ、会場外からの参加は世論の予想をはるかに上回った。これはまず、人類が新型コロナウイルスの強い衝撃に屈しようとせず、自分の生活と文化構造を守ろうとする願いと意志を示した。これは人類という大家庭の共同の勝利である。東京五輪の順調な開催はまた、北京冬季五輪が感染症の影響を克服し成功することをいっそう確実にした。
東京五輪は地政学的な激動のもと行われた。スポーツは再びその独特な魅力を示し、全世界に政治から最も離れた接点をもたらした。平和、意思疎通、理解を促進する五輪の効果が発揮された。
中国の新型挙国体制は東京五輪で検証され、その生命力が証明された。一部の西側メディアはあら捜しをし、中国のスポーツメカニズムは「非人道的」と言いふらしており、中国国内でもそのような論じ方がある。しかし新型挙国体制は近年、さまざまな物議の洗礼を浴びつつ動的に改善された。これは中国の実情に合致しかつ効果的であることが実践によって証明され、人々から全体的により大きな支持を集めるようになった。
中国社会は金メダルにしか価値がないという説をめぐり十分に議論し、金メダルもメダルも五輪にとって重要という結論を確認した。これは競技とスポーツの本質的な性質によるものだ。実際にはすべての社会がそれぞれの形で、各自の金メダリストと優秀選手を生み出し、事実上の「国を挙げての努力」を形成している。趣味で金メダリストになれる時代はもはや過去であり、大量の資金及び社会の高度な組織力がなければ現代の金メダリストになれない。
金メダル数のトップ3は同じく世界トップ3の経済体である米中日となったが、これは決して偶然ではない。インドは本大会で金1・銀7だったが、これはまたインドの現代化がまだ「任重くして道遠し」であることを反映している。
本大会は感染症により無観客開催だったが、外からの参加が非常に熱心だった。中国のネット上では水害、感染症などが話題になったが、東京五輪が過去半月余りに渡りネット上で最大のテーマであったことは間違いない。世論の焦点の分散化が進み、更新のペースが上がるなか、五輪がこれほど集中的に注目されたことからは、ビジネス界以外の人の間でも関心が高いことが分かる。
世界は五輪の注目度と人々の意欲的な参画を活用し、基本的な共同の価値観と各方面の利益の最大公約数の発揚を促進するべきだ。五輪は各国社会の愛国主義の舞台であるが、五輪は異なる愛国主義間の協調がより多くの積極的な効果を発揮するよう促す。五輪を利用した深刻な過激主義の広まりに最も警戒しなければならない。
東京五輪の閉幕から約半年後、北京冬季五輪が開催される。一部の西側政治家はすでに北京冬季五輪に対するさまざまな「外交のボイコット」を展開し、かつスポンサーに圧力をかけているが、これは政治の過激主義、五輪の大敵であり、人類社会の団結を損ねる大きな脅威だ。
ところが五輪そのものが前向きなエネルギーで、邪なものをはねのける。東京五輪の順調な開催後、北京冬季五輪も必ず成功を収め、世界の人々にすばらしい大会、意欲的な参画をもたらす。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年8月9日