日本の筑波大学の青山道夫客員教授はこのほど福島大学が主催した国際シンポジウムで研究結果を発表した。青山氏は研究データに基づき、2011年の東京電力福島第1原発事故で流出した放射性物質セシウム137が米西海岸到達後に、一部が海流により日本の東北沿岸に戻り、かつ北極海まで広がっているとの見方を示した。
福島原発事故の発生後、冷却のため損壊した原子炉に注入された水、周辺から浸透した地下水と雨水を含め、原発内からすでに約125万トンの核汚染水が発生しており、現在も増加を続けている。日本政府は、これ以上の汚染水を保管できなくなると称している。
日本政府は今年4月、国内外の疑問と反対を顧みず、2023年より核汚染水を海洋に放出することを決定した。日本側は、核汚染水は放出前に浄化処理を施し、放射性物質の濃度を大幅に引き下げられると称している。しかし海洋生態学の専門家と環境保護関係者は、その人類社会及び海洋の生態系の健康への潜在的な危害は計り知れないと指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2021年11月12日