第5回中国国際輸入博覧会の開幕式が4日夜、上海市の上海国家コンベンションセンターで行われ、習近平国家主席がビデオメッセージを寄せました。この開幕式に出席した日系企業の代表らは中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ/CMG)からのインタビューに対し、中国の開放と発展への期待や、日系企業としての貢献、輸入博の持つ意義などについて語りました。
初回から5年連続で輸入博に出展しているパナソニックの代表取締役副社長であり、中国・北東アジア総代表でもある本間哲朗氏は、「開幕式での『開放を進めることで発展が促される』といった発言に、外資系企業の一員として勇気づけられた」と示したうえで、「(習主席のメッセージの中の)『経済グローバル化の推進』について、まさにその通りだと感じた。中国には開放的な経済・貿易政策によって、世界経済の安定と発展、そして世界平和に引き続き貢献して欲しい」
同じく第1回から毎回連続で出展してきた花王(上海)産品服務有限公司の岡伸太郎総経理は、「中国は、デジタル化が圧倒的に進み、革新と変化が常に起きている世界最先端の市場だ。日本の新しい技術、製品を積極的に導入することで、中国の現代化発展や、中国の消費者の質の高い美しい生活、そして中国社会の質の高い発展に価値を提供していきたい」と意欲を示しました。
また、中国での事業開始から今年で41年目を迎えた資生堂中国の藤原憲太郎CEOは、「習主席のあいさつから、ますます開放していく中国の自信と責任感を感じとることができた」としたうえで、「輸入博は、中国の質の高い発展の縮図だ。このプラットフォームを通して、中国とグローバル市場のつながり、革新と発展の相互促進、包容と開放がもたらす恩恵とチャンスを実感している」と評価しました。
中国国際輸入博覧会は、世界で初めての輸入をテーマとする国家級展示会です。中国が高水準の開放を推進するための重要施策として、2018年から毎年11月に上海で開かれてきました。5年目となる今回の輸入博は5日から10日まで行われ、127の国と地域の企業が出展しています。(取材:RYU、校正:梅田謙)
「中国国際放送局日本語版」2022年11月5日