日本の翻訳界、中国への注目度に変化が生じる=「ベテラン翻訳家」徐静波教授

中国網日本語版  |  2023-04-03

日本の翻訳界、中国への注目度に変化が生じる=「ベテラン翻訳家」徐静波教授。

タグ:翻訳大会 文化 文明 交流 

発信時間:2023-04-03 15:55:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 「国の翻訳能力の建設を促し、中国と海外の文明交流及び相互学習を促進する」をテーマとする、中国翻訳協会年次総会2023が3、4日に北京市で開催され、翻訳に従事し36年になる復旦大学日本研究センター教授の徐静波氏は、「ベテラン翻訳家」という名誉称号を授与された。徐氏は中国網の取材に応じた際に、「翻訳は中国と海外をつなげ、世界と意思疎通するための橋梁・紐帯、文明の相互学習の重要な手段であり、中国の改革開放と現代化の建設において重要な力を発揮している。中国の国際的な影響力の持続的な拡大に伴い、世界各国の中国への注目度も上がり続けている。中国語の外国語への翻訳も新たな発展チャンスを迎えている」と述べた。



 取材中の徐氏の発言内容は下記の通り。


 中国が世界2位の経済体に飛躍し、人々の中国に興味を感じる内容はもはや悠久な歴史文明、もしくは豊富な自然・観光資源に限られなくなっている。日々向上する新しい経済モデル、先進的なデジタル化都市の建設、日増しに台頭する文化のイノベーションなど、中国経済の発展がもたらしたこれらの大きな変化は、世界の人々が中国を認識し、中国のトレンドを理解するための新たなタグになっている。この状況下、外国人のために中国を理解する道と橋を作ることが、翻訳事業の重要な内容になっており、中国語の外国語への翻訳の重要性も日増しに顕著になっている。

 中国翻訳協会年次総会は今回「国の翻訳能力の建設を促し、中国と海外の文明交流及び相互学習を促進する」をテーマとしたが、これは正確な方向を示した。現在の社会発展の新時代において、我々は自ずと海外の最新の成果や手つかずの名作の翻訳を続けるべきだが、同時に翻訳の質を高め、新しく開放的で発展中の中国を理解しようとする世界各国の人々に紹介するべきだ。

 実際に中国語の外国語への翻訳は現在、外国の翻訳界が強化に取り組んでいることだ。日本の翻訳界でも近年、中国への注目度に変化が生じている。日本の翻訳界の中国語翻訳は主に、現実と歴史の2つに集中している。中国経済の現状と将来性は多くの日本人から注目を浴び続けている。彼らは中国の発展がもたらす大きな変化に関心を寄せ、興味を持っている。また彼らは中国社会における新しい動向とトレンドにも注目している。例えば劉慈欣の小説「三体」は発売早々、その斬新な内容と巧みな構想により直ちに日本で注目された。日本語訳は2019年に出版されており、最新の日本語SFアニメ版も年内に配信される。他にも歴史について、中国の学界による最新の歴史研究の成果も常に、多くの日本の読者から絶賛されている。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月3日

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