中日両国 >
日本の識者でつくる「中国文化財返還運動を進める会」が22日、東京で集会を開いた。日本の中国侵略戦争中の文化的侵略の罪を直視・清算し、戦争中に中国から略奪した文化財を返還するよう日本社会に呼びかけた。
「中国文化財返還運動を進める会」連合代表、山口大学名誉教授の纐纈厚氏は集会で、「日本帝国主義の侵略と植民地支配の責任の清算は、文化財略奪の罪も清算・追及すべきことを意味する」と指摘した。
「中国文化財返還運動を進める会」連合代表、「村山談話を継承し発展させる会」理事長の藤田高景氏は、「会の設立から1年に渡り、略奪した文化財の返還に関する主張に注目し、理解する人々が増え続けている。会は各種形式の活動を続け、戦争中に日本が略奪した中国の文化財の返還を促す」と述べた。
「東アジア歴史・文化財研究会」代表の森本和男氏は、フランスなどの欧州諸国による近年の、アフリカ及びアジアの旧植民地国への略奪文化財返還に関する状況を紹介した。「世界では略奪した文化財を返還する動きが出ているが、日本は戦後に戦争中の文化財略奪及び破壊の問題についてほとんど言及していない。日本社会はこの歴史を直視し、被害国と共に歴史の事実を整理し、略奪した文化財の返還に関する問題を真剣に考える必要がある」
「中国文化財返還運動を進める会」は、日本による中国の文化財の返還を促し、中日の「歴史の和解」を実現することで、両国関係の発展を促すことを創設の主旨としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年4月23日
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