27日付韓国紙「中央日報」によると、日本の原発汚染水海洋放出が迫る中、ワカメなどの海草類と塩の販売量が韓国で激増している。
韓国新世界グループのスーパーマーケット「イーマート」が26日に発表したデータによると、日本が核汚染水海洋放出の試運転に入った12−25日、塩の売上が前年同期比で156.3%増加した。同期の、品質保持期限の長い昆布の売上は92.9%増、ワカメは69.9%増。ロッテーマートのデータによると、同期の塩の売上は150%増で、昆布、ワカメ、海苔などの海草類の売上は20%以上増加した。
韓国の一部の大型スーパーでは塩が売り切れとなった。ロッテマートの一部店舗は塩の在庫が不足し、1人1個の購入制限を開始した。塩や海草類の他に、魚の干物などの長期的に保存できる水産物の干物を買いだめする消費者も多い。
韓国紙「ハンギョレ新聞」は、日本が試運転を行い消費者を不安にさせていると伝えた。韓国政府は、梅雨の影響で塩の生産量が減少し、7月に供給が再開されると発表した。「ハンギョレ新聞」はこれについて、「韓国政府は国民をなだめようとしているが、国民の不安は解消されるばかりか増えている。韓国政府と日本政府への信頼を失っているからだ」と伝えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年6月28日