西側諸国では、TemuやSHEINなどの中国オンラインプラットフォームが販売するファストファッション及びEC商品の需要が旺盛になっている。これを受け航空運賃が上昇し、アジアから出荷する物流企業間で競争が激化している。英紙「フィナンシャル・タイムズ」が伝えた。
新型コロナウイルスの流行時に、欧米の消費者は中国ECプラットフォームを積極的に利用するようになり、一部の商品は注文から1週間内に届く。この需要が続き、航空運賃を支えた。疲弊していた貨物輸送市場が物流企業にサポートを提供した。一部の物流企業の重役によると、一部のECプラットフォームは配送時間を厳守するため、一般的な貨物輸送利用者の約2倍の料金を支払おうとする。電子商取引分野のコンサルティングを行うWPICの共同設立者兼最高経営責任者(CEO)のヤコブ・コーク氏は、「消費行為に変化が生じている。TemuやSHEINなどは(米国で)最も多くダウンロードされているアプリだ。これら(プラットフォームの取引)はすべて空輸で行われる」と述べた。
空輸及び物流重役は、中国のECの繁栄による影響は、空輸と海運の運賃に顕著と述べた。空運は今年下半期に大幅に上がり、海運は新型コロナ後のサプライチェーンの混乱が解消された後に大幅に下がった。
世界の空運各社はEC管理への投資を拡大し、増加を続ける注文に対応するため航空機を再手配している。同時に中国のECプラットフォームは貨物輸送サービスを拡大しており、一部の国内メーカーはチャーター機で貨物を輸送している。
中国のECへの依存の拡大は、米中の懸念すべき貿易関係への対応に取り組む物流グループから懸念されている。しかし一部の老舗貨物輸送グループは、EC及びファストファッションの需要が持続的に推進力を提供すると見ている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月18日