2023年12月13日は第10回南京大虐殺犠牲者国家追悼日である。国家追悼鼎は国の記憶を固め、人々の勇ましい前進を見届けてきた。追悼読本は代々の青少年の故郷への思いと平和の心の声を載せている。
今年は南京大虐殺86周年にあたる。我々は民族の恥辱を永遠に忘れない。
1937年12月13日、日本軍は南京城を攻略し、南京大虐殺という残酷な惨事を引き起こし、30万人の同胞が殺戮された。これは血と涙の記憶であり、さらに、民族の心に深く消えない傷跡でもある。
最初の南京大虐殺犠牲者国家追悼日となった2014年12月13日、南京市の記憶は国家の記憶になった。歴史は時代の変遷により変わるものではなく、事実も言い逃れにより消えるものではない。南京大虐殺の惨事の証拠は山のようにあり、改ざんは許されない。
国の名をもって犠牲者を追悼する。南京は2017年9月4日、世界で169番目、中国初の「国際平和都市」になった。2018年12月13日、『南京市国家追悼保障条例』が正式に施行され、国家追悼日に市内全域で1分間黙祷するという提案が明確に法規に加わった。中華門の城壁には今も銃弾の穴がはっきりと残っているが、南京侵華日軍被害者援助協会に登録されている生存者は40人しか残っていない。時代の車輪はもくもくと訪れ、実証者は次々と亡くなっている。しかし、国家の傷、民族の痛み、歴史の真実は決して忘れられることはなく、薄れもしない。
侵華日軍南京大屠殺遭難同胞記念館には「12秒」という装置がある。12秒ごとに1滴の水が上空から黒い水面に落ち、80年前のあの大惨事で12秒ごとに一人の命が永遠に消えたことを象徴している。青少年の代表たちは追悼式で「平和宣言」を朗読し、深い愛情と力のこもった声を追悼広場に響かせ、人類の福祉と平和的な発展の道を守るという国民の共通の信念を伝えた。
すべての国民は12月13日という日を覚えていなければならないと考えている。なぜならば、かつて生命力に満ちていた犠牲者30万人は、私たちの同胞である。国家追悼日の設立は、中国人が侵略戦争に反対し、人類の尊厳を守り、世界平和を守るという確固たる立場を表明した。現在、平和的発展を堅持し、世界の平和と発展をしっかりと守る中で自らの発展を図り、また自らの発展によって世界の平和と発展を守り、人類運命共同体の構築を推進することは、すでに中国式現代化の際立つ特徴となっている。
南京市の揚子江のほとりで、国の名で歴史を振り返る。哀悼しながら奮闘と前進の力を集め、平和の光を照らすことは時代の責任であり、また国民の担当でもある。
鄧海建 中国網論説評論家
「中国網日本語版(チャイナネット)」2023年12月14日