富士フィルムは20日、前世代のX100Vから4年ぶりとなる新製品「X100VI」を発表した。製品の予約開始から24時間で、富士(FUJIFILM)京東旗艦店の予約が30万台を超えた。製品のページによると、消費者は予約し抽選で当選した場合、3月1日に購入する資格を得ることができる。新製品だけでなく、多くの製品の供給不足はこの2年間に渡り、富士フィルム(中国)の孫東亮副総経理にとって悩みの種となっている。「当社は必死になり東京から、さらには世界から製品を調達している」
経済観察報が孫東亮副総経理を取材した。
Q:世界的に見ると、中国市場が25%の高成長を実現できた理由は?
孫東亮氏:ショート動画とVlog(ビデオブログ)の中国での力強い発展は重要な要素の一つだ。またライブコマースの台頭もある。携帯電話の撮影の性能では、高画質で滑らかというハイレベルな需要を満たせない。カメラはライブコマースの配信者やキー・オピニオン・リーダー(KOL)の基礎的なツールとなった。
中国の若い消費者の好みは、別の重要な要素だ。中国のカメラ消費の主力グループには構造的な変化が生じている。新型コロナ前は撮影マニアで、年齢層は50代と、余暇の多くの時間と消費力があった。ところがコロナ後にこの年齢層の大幅な回帰を待たずして、多くの若者がこの市場に流れ込んだ。
Q:富士フィルムの多くのカメラがプレミアム価格になっているが、これは需給の変化の影響によるものか?
孫東亮氏:富士フィルムのデジタルカメラの中国市場での出荷台数はすでに、昨年の計画の137%にのぼっている。コロナ禍の予想は通常、比較的慎重であるため、東京本社にとってこれはすでに大きな成長だった。ところが中国市場では、あるブランドがショッピングイベント「618」で50%や60%の増加を達成することは非常に正常だ。東京本社は115%の製品量だけでも大きなサポートと判断した。これは物事への認識の基準が異なることによるもので、中国市場の製品供給に影響が及んだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年2月27日