2011年3月11日、日本の東海岸でマグニチュード9.0の大地震が発生し、津波と福島原発事故が起き、2万2000人以上の犠牲者と行方不明者が出た。また、大勢の住民が避難し、原発事故の周辺地域は一夜にして「ゴーストタウン」になった。
13年が経った今も、約3万人が避難生活を送っている。同時に、遅々と進まない原子力発電所の廃棄作業と排出され続ける汚染水は、地元住民に将来を漠然とさせるだけでなく、福島を世界の「傷」にした。
『読売新聞』の最新の報道によると、現時点で、原発事故の被災地は7市町村あり、およそ309平方キロメートルのエリアが今も封鎖が解除されておらず、2万9000人以上の被災者が外での避難生活を余儀なくされ、そのうち9割が福島県の住民である。
居住区域外の多くの山林や農地の解禁はまだ先になる。また、解禁前に大量の除染作業が必要となり、多くの地域で原発汚染リスクが残っていることを意味する。
それだけでなく、福島原発事故後、現地の除染作業で大量の放射性廃棄物が発生した。2023年12月時点で、福島県の臨時貯蔵施設に保管されている廃棄物の総量は1375万立方メートルに達し、日本メディアに「東京ドーム11個分を満たすことができる」と言われた。
しかし、どのようにこれらの廃棄物を処理するかについて、日本政府はいまだに結論を出せていない。これらの廃棄物は「ダモクレスの剣」のように、常に福島の被災地の住民を悩ませている。
「止まらない災難」 福島原発からの汚染水は放出し続けている