中華日本学会、中国社会科学院日本研究所、社会科学文献出版社が共催する『日本青書』新書発表会と日本情勢テーマシンポジウムが8日、北京市で開かれ、専門家と学者が『日本青書』の報告内容および中日関係、日本の政治情勢、日本経済などの重点的な話題について発言・討論し、より深い日本研究作業に知恵を提供した。
新書発表会で、中国社会科学院日本研究所の王開虎副所長は来賓の挨拶と青書の紹介を進行し、中国社会科学院科学研究局の郭建宏副局長、社会科学文献出版社の冀祥徳社長、中華日本学会の高洪会長がそれぞれ挨拶した。
郭建宏氏は、『日本青書』は情勢の変化に合わせ、国際情勢の変化と中国の発展過程で直面する重大な現実問題に着目し、対応策は価値があり、ブランドの特徴が明確だと話した。
冀祥徳氏は以下のように述べた。『日本青書』は社会科学文献出版社で最初の国別の青書で、これまでに15部発行した。これは我々がアジア地区の政治構造、安全情勢および国際関係の変化を知る重要な窓口であり、国際交流と相互理解、外交政策の制定を促す重要な参考にもなる。
学術シンポジウムで、『日本青書』編集長を務めた中国社科院日本研究所の楊伯江所長は情勢報告を行った。
楊伯江氏は以下のように述べた。世界は新たな大発展、大変革、大調整の時期にあり、不安定性と不確定性が際立っている。世界の変化、時代の変化、歴史の変化は未曾有の方式で展開され、平和赤字、発展赤字、安全赤字、統治赤字は深刻化している。「100年に一度の変化」は量の蓄積だけでなく、質の変化ももたらした。これらの変化は自ずと日本情勢と中日関係にも反映され、重要な影響をもたらす。国際的な変化を前に、日本は衝撃、動揺、変動、戦略的反応をし、自ら選んだ二方向軌道を進み、戦略的変化を加速させ、軍事要素の割合を高め、安全分野は突破口となっている。しかしその一方で、経済分野において、中日間の構造的な相互補完関係は依然として存在し、省エネ、療養、グリーン転換など多くの分野で中日は大きな協力の潜在力を有する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年5月9日