豪国防省は3日、インドが現地で主催する大規模な合同演習に豪州から初めて軍機を派遣すると発表した。また豪州と日本は5日にメルボルンで、外務・防衛閣僚協議(「2プラス2」) を予定している。
聊城大学太平洋島国研究センターの于鐳首席研究員は、「米日印豪によるクアッドのメンバーでありながら、インドはこれまで豪州とインド洋の覇権をめぐり争ってきたことから、豪州がインド洋事業に過度に介入することを望んでいない。しかしインドは近年、米国の中国抑制の協力で従来より積極的な態度を示しており、そのためインドと豪州の安全協力が増えている」と述べ、次のように分析した。
豪州は常にクアッドの積極的な推進者だ。協力先がインドであれ日本であれ、豪政界関係者の中心的な狙いは米政府及び軍からの支持を得ることだ。これは彼らが身を立てるための礎だ。米国の支持がなければ、豪政界及び軍関係者は出世できない。そのため彼らは、豪州の国益や多くの国民の利益と完全に一致するわけではない。豪州では現在、物価の急上昇が続き、国民の豪労働党への不満が急速に拡大している。豪州の対中政策は中国との経済関係をある程度考慮するが、依然として米国の対中政策を基準とする。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2024年9月4日