法政大学教授で元村山富市内閣顧問の山口二郎氏はこのほど「環球時報」の取材で、「高市氏のいわゆる存立危機事態に関する答弁は軽率で、歴代首相は台湾有事に直接触れることを避け、日中間の摩擦を招かないよう慎重に扱ってきた」と強調した。
1995年8月15日、当時の村山富市首相は有名な「村山談話」を発表し、日本の侵略・植民地支配の歴史を明確に認めた。山口氏は「これまでの歴代首相は戦争の記憶を鑑に、戦争の可能性を提起したことがない。高市氏が中国との戦争の可能性を提起したのは信じられない。戦後80年が経過したが、過去30年間で日本国民の平和の信念が弱まっている。戦争を知らない政治家が軍事力を使えると誇示するのは非常に危険だ」と批判した。
高市氏の首相就任前、山口氏は投稿の中で、「高市氏が右翼支持者からの圧力に耐え、これまでの無責任な政策と排他的な立場を修正できるかが政治安定の鍵だ」と論じた。「現在の言動を見て、高市氏が政治安定を維持できるか」という記者の質問に対しては、「完全に不可能だ。保守派支持者に媚びるだけで、広い視野を持たず、目先の利益に走っている。歴代自民党首相と比べ、高市氏は政治安定を破壊している。そのため、日本は深刻な政治混乱に直面することになる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年12月4日
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