教育部はこのほど、四川省と甘粛省の受験生を対象に募集人数を本来の計画よりも2%増やすよう各関係大学に要求する通知を発表した。
四川大地震は被災地の受験生の勉強や生活に大きな支障をもたらした。教育部は四川省と甘粛省の両省政府の意見を尊重し、甚大な被害を受けた両省の62の区・県において大学入試を延期する措置をとり、単独で選考を行うことに同意。さらに、四川省の学生を募集する大学約1400校、および甘粛省の学生を募集する大学1250校は、教育部の関連要求に照らし、両省での募集計画を修正した。
関係大学側は四川省と甘粛省で大学入試が延期された被災地の受験生の省全体の受験生に占める割合に基づき、原則的に四川省で1:4、甘粛省で1:9の割合で配分することになった。ある大学の入試担当者は「この割合で募集すると、四川省では合格者5人に1人が被災地の学生、甘粛省では合格者10人に1人が被災地の学生ということになる」と説明する。
「人民網日本語版」2008年6月17日