今年の国慶夜会は史上空前の花火大競演が繰り広げられる。中でも、3Dアニメ表現技術を生かし、30万個以上の花火がアニメ動画を表現するスクリーン面積2250平方メートルの巨大花火が注目だ。伝統ある中国花火産業が「アニメ時代」を迎えることになる。
国慶天安門広場スクリーン花火施工請負企業責任者の趙偉平氏が28日明らかにしたところによると、伝統的な手作りの花火を応用し、これまで不可能とされてきた3Dスクリーン形式による表現方式を、7カ月間にわたる開発期間を経て、中国花火産業は世界初となる立体的アニメ画像の表現に成功した。
数年来、花火師は字幕花火、図柄花火に最適のフレーム材料である鋼鉄製ネットに着目、丈夫であり、耐久性が高く、安全であり、この技術は全世界に急速に広まっている。これまでの鋼鉄製ネットをベースにした世界最大級のスクリーン型花火は1200平方メートルで、最も複雑な画面でも、静止状態の山水画に限られていた。
「巨大スクリーン花火の難点は、鋼鉄製ネット上のすべての花火を同時に点火させることです。このような表現効果の実現は困難だと考えていましたが、ついに成功しました」趙氏は語る。開発スタッフによる研究改良の結果、3つの巨大スクリーン上に30万個以上の花火が取り付けられた3Dアニメ花火が完成した。各スクリーン花火の平均重量は約4トン、3点を合わせた横幅は90メートル、高さは25メートル。3つの動画はそれぞれ約1分間続き、合わせて4分間披露される。画面は静止画ではなく動画で、一筆書きのような趣きとなる。
国慶夜会プロデューサーチーム関連責任者によると、国慶夜会でのこのスクリーン花火の驚くべき効果は全世界の花火界、芸術界でも初めての試みとなり、3つのギネス世界記録を申請予定という。
「人民網日本語版」2009年9月29日