写真:アイロンマン3、撮影中の風景
豪紙「ジ・エイジ」のウェブサイトで4月26日、ネットユーザーが「やるじゃないか中国」と書き込んだ。その理由は、「ハリウッドが中国の検閲に頭を下げたから」だという。中米合作映画「アイロンマン3」が25日北米で初公開されたことを受け、この今や新しくもない問題は西側諸国の世論を再燃させている。
同作品は中国市場向けに特製の「ディレクターズ・カット版」を撮影し、「世界版」よりも中国のシーンと中国人俳優の出番を増やした。多くの米メディアは、「ハリウッドの映画会社がこびへつらい、世界2位の映画市場に躍進した中国でカネを稼ごうとしている」とため息をついた。ハリウッド映画の関係者は、「映画がどこで撮影され誰が演じるかについて、中国は強い発言権を持つことになるだろう」と語った。
これを異常だと感じる米国メディアは昨日、中国の映画検閲制度の「厳しさ」と「不確定要素」を非難することにいそしんだが、ハリウッドが「全力を尽くして中国のご機嫌取りをする」ことは防げない。米ニュース専門放送局「FOXニュース」は、「これはハリウッドが、新たな頼もしい協力者を迎えたことを自覚したからだ」と伝えた。