オーストラリアの記者が26日に「誰が映画産業を救うか?アイロンマン3は中国人を迎合するため変化した」と書いた前日、この中米両国が注目する大作は北米で初公開された。同作品は、中国版と世界版をそれぞれ撮影するという特殊な手法により、西側メディアに注目されている。前者は中国のシーンが増加し、中国人俳優の王学圻の出番が世界版よりも増加した。中国人女優の範氷氷(ファン・ビンビン)の出演も中国版だけだ。
週刊誌「ハリウッド・リポーター」は、「王学圻を見たい中国以外の観客は、早めに入場しなければ彼のシーンを見逃してしまうだろう。彼は国際版の冒頭で4回(計10秒)しか登場しないからだ。このような編集で、国際版の王学圻は脇役中の脇役になっており、中国で論議を呼んでいる」、「アイロンマン3はなぜ全力で中国市場の機嫌を取らなければならないのか?ハリウッド全体の目的は、カネだ。アイロンマン3の特別版は、興行収入で世界一になろうとしている国の機嫌を取っているのだ」と伝えた。
中国の映画市場の興行収入は2012年に日本を抜き、米国に次ぐ世界2位の市場になった。その36%という年間成長率は、米国市場の6倍に達する。中国の2012年のチケット価格は米国の4分の1のみだったが、今年は3分の1に達すると見られる。2020年までに、中国の興行収入はダントツのトップになるだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年4月27日