今年5月に香港のビクトリア・ハーバーに「ラバー・ダック」が姿を現すと、香港中、さらには中国中で「アヒル追っかけ騒動」が巻き起こった。「ラバー・ダック」がビクトリア・ハーバーに到着して以降、周辺店舗の来客数は倍増。この巨大で愛らしい黄色いアヒルは一か月で市民や観光客800万人を引きつけた。
残念なことに「ラバー・ダック」の香港到着後、中国ではその巨大なビジネス価値に目をつける業者が続出し、いくつかの都市で各種のパクリ品が出現しさえした。北京国際デザインウィーク組織委員会弁公室の曽輝副主任によると6月1日の子どもの日だけで各種のパクリ品が杭州、武漢、天津、重慶などに出現した。
こうした背景の下、ホフマン氏のデザインウィーク組織委員会との今回の北京での話し合いでは著作権の保護も重要な話題となった。北京国際デザインウィークの著作権保護上級顧問を務める王軍弁護士は「機に乗じて立ち回り利益を得るいかなる行為も創作者に対する尊重を極めて欠き、中国クリエイティブ産業の健全な発展も脅かすものだ。このため組織委員会は『ラバー・ダック』の北京訪問について、すでに一連の著作権保護措置を定めた」と語る。