ブラジルの日刊紙『オ・グロボ(O Globo)』は、ブラジルで汚職や公共サービスの悪化をめぐって政府への抗議デモが続き、治安の悪化が懸念されることを受け、国際サッカー連盟(FIFA)は、選手や観客の安全を確保できないなどの緊急事態が生じた場合に備え、アメリカを2014年のサッカーワールドカップ(W杯)の開催地予備候補地として指定していると伝えた。
ブラジルでは現在、サッカーののコンフェデレーションズカップが開催されているものの、市民による抗議デモは、試合や選手たちの安全に大きな影響を及ぼしている。FIFAは「プランBはない」と述べ、ブラジル開催に変更はないとの見解を示しているものの、メディアは尚も上述のように推測している。一方、アメリカはW杯を開催するためのハード面の条件が整っている。
FIFAはこれまでに一度だけ、W杯の開催地を変更した歴史がある。1986年のW杯はコロンビア開催が決まっていたが、経済状態の悪化で財政的に開催が難しいなどを理由に、メキシコに変更になった。しかし、この変更は開催の3年前になされたものである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月26日