写真:「新京報」提供 |
米国人2人が近頃立ち上げたウェブサイト「郷音苑(phonemica)」が関心を集めている。サイト最大の特徴は1枚の中国「方言地図」だ。中国の地図上の特定の地域に現地方言の音声がアップロードされ、クリックすると標準的な現地の方言で、短い物語を聴くことができる。「人民日報海外版」が伝えた。
■独特の社会的価値を備えた方言
中国語方言は漢民族言語の地域的変体であり、国内東南沿海地区だけでも、「10里離れれば発音が異なる」現象がみられる。現在比較的公認されている七大方言区は、官話方言(北方方言)区(北京)、呉語区(上海)、湘語区(湖南)、◆語区(江西)、客家話区(東南地方各地)、粤語区(広東)、●語区(福建)。
雑誌「語文研究」李小平・副編集長によると、方言の主な社会的価値は次の2方面に現れる。まずひとつの成熟した方言は、それを使用する人達の間できわめて良好な交際ツールとしての役割を発揮する。方言を母語とする人の多くは、標準語よりも方言で話した方が思う通りに言いたいことを伝えられるという経験をしたことがあるだろう。次に、方言は一般的にある地方文化が育んだ産物のため、その地方文化に根付く独特の文化的情報を適切に指し示し、記録することができる。