可燃ゴミを燃やした後に残った灰は、元々の大きさの20分の1にまで小さくなっている。そこに残されている有害物質は、薬物を使って無害化処理される。そして最後に、大阪湾に埋め立てられる。
金庫、ベッド、自転車といった、大型の燃えないゴミに関しても、工場は大型粉砕設備で処理することができる。それらを細かく粉砕した後、磁力分離機で金属部分を選別し、資源として売却する。金属に付着した紙や布などは、風力によって除去され、他の可燃物とともに焼却炉に送られる。
ゴミ焼却炉で生まれた熱で、蒸気も発生させている。それをパイプで蒸気タービンに送り、発電している。ゴミ焼却炉の熱は、工場で使う熱水や暖房などにも使われる。2011年、この工場では13.34万トンのゴミが焼かれ、発電量は1910万キロワット時に達した。電気は自家用に使われ、残った286万キロワット時は売電する。それで2340万円の収入を得ている。
ただし蒸気タービン機による発電で全ての熱量を完全に利用できるわけではない。やはり多少の低温予熱が散逸してしまう。そのため、工場と大阪市、大阪府、川崎重工業、大阪天然ガスなどが協力し、二重循環発電設備を使って低温排熱を使った発電に取り組んでいる。
発電以外にも、工場では熱エネルギーの蓄電にも取り組んでいる。以前、工場で燃やした際に生じる熱を、パイプを通じて近郊の建築へ送ったことがあった。現在は、蓄熱車を使うことで30キロ以内の顧客に熱を供給しようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月24日