人工合成酢を合成し輸入酢「白菊」に
検察の調べによると、于容疑者は2012年3月に青浦区で民家2部屋を借り、1部屋を製造、もう1部屋を倉庫として使用していた。4人の仲間を集めて偽の酒やその他の「輸入食品」を製造、販売し、偽ブランドは日本盛、菊正宗、久保田、男山、月桂冠、花の友などの有名なものばかりだった。
于容疑者は古瓶や原料などの調達を行い、ほかの4人は瓶詰め、ラベル貼り、箱詰めなどを行った。古瓶に入れ、再包装されたこれらは市場で最高1000元以上で売られたが、実際は安い老白酒を瓶に入れただけである。偽の酢「白菊」に関しては、25キロ包装の人工合成酢を買い付け、それを水道水と合成して製造。玄米茶と五木ラーメンは、質の悪い茶葉と普通の麺で製造されたものである。
于容疑者は検察官に対し、浙江省の偽の酒製造・販売会社で働いたことがあり、知人がいると供述。古瓶、ふた、ダンボールなどの決まった提供元があるだけでなく、複数の小売業者が定期的に仕入れていた。中でも、陳被告が経営する貿易会社からの注文が最も多かった。業者は偽物と知りながら1箱約135元の安値で仕入れ、その10倍の価格で消費者に売っていた。