北京時間の今夜7時、新たなノーベル文学賞受賞者が発表される。これまで様々な推測や論戦が繰り広げられてきたが、いよいよその決着がつく時が来た。受賞者が発表されるその瞬間まで、オッズ(賭け率)に注目が集まる。記者が記事を配信する前の段階では、著名な日本人作家村上春樹氏が首位、米女性作家ジョイス・キャロル・オーツ氏が2位となっており、村上春樹氏はこの1ヶ月間不動の地位を得ている。オッズにはその他に、ベラルーシのノンフィクション作家Svetlana Alexievich氏やノルウェーの劇作家Furzer氏などあまり名の知られていない作家もノミネートされている。
村上春樹氏はノーベル文学賞の有力候補として数年連続で名が挙がっており、昨年も中国の作家莫言(moyan)とともにラドブロークスやユニベットで首位争いを展開し、最終的には莫言に軍配が上がった。今年は9月に入ってからオッズの順位に多少の変化は見られたものの、村上春樹氏のトップの座は不動で、現在最も有力な候補となっている。ラドブロークスやユニベットが発表した最新のオッズでも村上春樹氏は首位で、ブックメーカーの自信が伺える。しかし、『ノルウェーの森』や『1Q84』、『海辺のカフカ』など数々の名作を生み出し、出版されればベストセラーという日本のこの有名作家に対して、文学界の多くの人士からは、氏の作品は通俗的かつ商業的で、ノーベル文学賞の純文学という品位に相応しくないのではという意見も聞かれる。
米女性作家のオーズ氏に期待膨らむ
米女性作家のジョイス・キャロル・オーツ氏も今年注目の候補者の一人で、9月に入ってから上位5位をキープし続けている。現在ユニベットでは村上春樹氏に次いで2位、ラドブロークスでは4位となっている。1993年に米トニ・モリソン氏が受賞して以来、20年間米国の作家の受賞がなかったため、性別や地縁の上からもオーツ氏に期待が高まる要素となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年10月10日