日本人はなぜ日本製品を好むのか――中国青年報
金龍:日本人が国産品に厚い信頼を寄せるのは、日本のメーカーが絶えず品質を追い求め、イノベーションを怠らなかったからだ。市場占有率の高い老舗ブランドであっても、新製品を販売するとなれば、やはり厳しい品質チェックを受ける。その理由は、現在日本の市場には安価な外国製品が数多く参入していることと、日本人は品質の悪い問題商品に対する容認度が極めて低いからだ。一旦信頼を失えば、ブランド消滅の危機を招く可能性もあり、多くの日本メーカーが品質を第一に掲げている。
日本ブランドは消費者のニーズにとても敏感だ。日本の生活リズムは速く、人々の暮らしをより便利なものにしようと絶えず新しい商品を生み出す。特に家電や自動車は、一家庭において大きな出費となる商品で、多くの日本人が日本ブランドを望む。自動車でいうと、日本は道が狭く、環境資源に乏しいため、日本人は小型で燃費の良い自動車を好む傾向があり、外国ブランドに比べ日本車が国内のそうしたニーズを満たすのだ。
また、日本のメーカーは製造過程において基準、効率、組織といった「ルール」を非常に重んじる。結果だけを見るのではなく、その過程においてどれだけの心血を注いだのか、どれほどの責任を果たしたのかといったものを重視するため、今日の研鑽された企業体制が形成されていったのだ。
ある日、私は日本の友人と日本の各分野における創造力について話し合っていた。彼は日本の創造力は日本人の資源に対する態度が生んだものだと言った。広い土地や豊富な資源がないからこそ、その価値を身に染みて感じ、知恵を搾り出し、資源を最大限に利用した結果、大きな成果を生み出すことができたのだという。