小売業の不振はショッパーの販売への熱意をかき消すことはなく、月曜日の朝、筆者のメールボックスには「サイバーマンデー」の商品広告が多数見られ、タイトルだけでも消費者を十分魅了していた。あるベビー用品メーカーは「サイバーマンデー買い物祭り」とうたい、ある事務用品メーカーは「サイバーマンデー大安売り、目を疑う割引」などとうたった。
筆者は「ブラックフライデー」に米メイシーズ百貨店で割引後119ドルの服を購入してみた。それが「サイバーマンデー」の広告ではネットで購入した場合には89ドルとなっていた。
米国通販サイトShop.orgの常務取締役のヴィッキー・カントレル氏は、ショッパーは依然一番ビッグな花火を「サイバーマンデー」に打ち上げると話す。しかも、モバイル通信ユーザーを強く意識し、多くのショッパーがサイトや専用アプリケーションなどを事前に揃え、物流面にも配慮し、記録的売上を迎える準備を整えているという。
英国放送協会(BBC)によると、先週の「ブラックフライデー」は英国全土に買い物ムードをもたらし、北アイルランドの首府ベルファストでは割引商品を巡って客同士が殴り合いの喧嘩をするほどの熱狂ぶりだったという。「サイバーマンデー」には実店舗でも毎年同様の盛況ぶりをみせる。