中国のここ数年の大学新入生募集の比率は高まっているが、基礎教育の競争は激しさを増している。大都市では幼稚園でもその傾向がある。幼稚園で小学校のことをやり、低学年で高学年、中学校で高校、高校で大学のことを学ぶ。大学に入ると保障されたようなもので、一部の学生は何も学ばなくなる。中国の基礎教育の本当の精神は学習ではなく、競争だと言わざるを得ない。
中国社会、ひいては東洋全域は資源が不足し、そのうえ程度は異なるが発展がアンバランス、さらには階級的なものであり、このような社会では個人が受ける教育の優位性が非常に重要となる。農村の一般階層の子供にとって、これは人生を良い方向に向ける決定的な一歩である。大都市の中産家庭の地位もしっかりしておらず、競争の圧力は西側社会より大きく、教育面で負けられない状態だ。全社会の青少年にとって、試験は学習の成績というだけでなく、早くからやらざるを得ない人生の戦いである。