今、中国の“土豪(トゥーハオ)”が人気を集めている。今年11月、「環球時報」の記者がある観光フォーラムで、フィジーやトンガといった太平洋の島嶼国が、中国人観光客を取り込むため、試行錯誤で猛烈なアピールをしている光景を目の当たりにした。会場はまるで選挙戦のような雰囲気に包まれていた。
広州で「第二回中国-太平洋島嶼国経済発展協力フォーラム」が開かれた。マダガスカルといった東南アジア地域の海に浮かぶ島は中国でもすでに親しみのある観光地となっているが、南太平洋の島嶼国は中国人にとってまだまだ未知の世界だ。中国人に良いイメージを与えようと、南太平洋各国の観光業代表者は、同フォーラムにおいて全身全霊で現地の魅力を訴えた。
サモア観光局のハンター主任は、サモアは「太平洋の中心」に位置し、地理的にも他の島国よりも便利だと熱弁をふるった。写真を通じて色とりどりの花が咲き誇る緑豊かなサモアの風景を紹介し、海の絶景は“無敵”と称した。また、「最高のリラクゼーションとは、いいホテルに泊まり、いいマッサージを受けること。人生の楽しみを知っている人は皆サモアが好きになる」と自身の経験談も交えながらサモアの魅力をアピールした。