同調査において、「夫を失ってから耐えられないような苦しみに苛まれることはあるか」という問いに対して、ほとんどの回答が「ない」であった。夫を失ったことのマイナス面を挙げるとすれば、収入源の減少とそれに伴う経済的な困難のみで、「孤独」や「愛を失ったこと」といった回答は見られなかった。
「満ちれば欠ける」というが、日本の女性のこうした心理は、まさに日本の家庭生活が女性にとっては自由と自我を失うものであるということを反映している。男性にしてみれば、この調査結果に意外性や驚きを感じるかもしれない。かつては従順だった「子羊」たちは、毛皮を脱げばかくも腹黒いのか、と。しかし、伝統的な日本の主婦たちは「亭主関白」という鳥篭に閉じ込められ、決して軽くない重荷を背負っているのかもしれない。
そう考えると、日本の男性はそれまでの価値観を反省し、伝統的な夫婦関係の改革を図り、女性の家庭での地位を向上させるべき時が来たのではないだろうか。男性は「関白」で、女性は個性や生き方を犠牲にして生きなければならない時代は終わらせるべきではなだろうか。
「氷凍の三尺は一日の寒さにあらず。」こうした伝統は一朝一夕に形成されたものではないだろう。しかし、この調査結果は調査の主な対象となった中高年層の男性だけではなく、日本の家庭、日本の社会全体が思慮すべき結果であり、時代の変化に伴って、今後女性にさらなる社会的地位と敬意を払っていく必要があるのではないだろうか。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月30日