環境保護部(環境保護省)が今月18日に発表した5月の重点エリアと74都市における大気の質の状況によると、前年同月および前月に比べ、北京・天津・河北(京津冀)エリア13都市では平均基準達成日数が増加し、微小粒子状物質(PM2.5)、吸引可能な粒子状物質(PM10)、二酸化硫黄(SO2)、二酸化炭素(CO2)の月間平均濃度が低下して、大気の質は改善された。珠江デルタ地域9都市では、大気の質の平均基準達成日数の割合が96.2%に達し、主要汚染物質では一酸化炭素(CO)が前月の水準を維持したものの、これ以外は月間平均濃度が低下し、大気の質が改善された。
同部がこのほど発表した今年1-5月のモニタリングデータによると、環境における大気の質の新基準を執行した第1弾都市74カ所では、PM2.5の平均濃度は同7.5%、PM10の平均濃度は同6.9%、それぞれ低下した。
汚染物質の排出量が減少し、これに気象条件の改善が加わったため、多くの地域では6月に入って青空が頻繁に見られるようになった。
中国社会科学院都市発展・環境研究所都市・地域管理研究室の宋迎昌主任は、「こうした観測データからわかるように、京津冀などのエリアでは大気の質が好転しており、喜ばしい変化だといえる。大気汚染対策の問題は非常に複雑だが、うまずたゆまずに努力し、正しい道筋、適切な方法、有効な手段を取れば、徐々に解決していくことが可能だ」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年6月29日