四川派
四川人は辛いものが大好きである。そのためちまきも甘いのと辛いのの区別がある。四川の「辣粽」(辛いちまき)は、特別で複雑な製作法によって独特な味わいを出し、四川に古くから伝わる有名な軽食の一つとなっている。まずはもち米と小豆を5、6時間水に浸し、水を切ってから唐辛子の粉と四川産の塩、調味料、干し肉少々を入れ、ちまき用の葉で1個約60グラムの四角いちまきを包む。ゆでた後にこれを食べると、香りと辛さが絶妙なハーモニーを奏で、独特の風味を楽しむことができる。
蘇州派
蘇州ちまきは長方形を呈し、豚肉やナツメペースト、小豆あん、ラード・小豆あんなどの種類があり、具材や作り方に独特のこだわりが見られる。例えばラード・小豆あんのちまきは、上等の小豆を選び、ゆでてから皮をとってこしあんにし、倍の砂糖と適量の油脂を加えて中身にし、これにラードを加えて包む。これをゆでると、ジューシーで甘く、香り高いちまきができあがる。