中国農業部が昨年6月に発表した情報によると、2014年の全国肉類生産量は8707万トンで、1978年比で9.2倍増となった。中国では現在、毎日2億3000万キロの肉類が摂取されている。中国人は肉食を好み、増加率と需要の規模で世界一になっているが、1人平均の摂取量は海外の肉食大国を大幅に下回る。
国連食糧農業機関が昨年発表した最新のデータによると、中国の1人平均の肉類摂取量は9キロ未満から64キロ弱に増加している。これは成長した1頭の羊の体重に相当する。世界で最も肉を多く摂取する国はニュージーランドで、1人当たり毎年126.9キロを摂取している。2位はオーストラリア(121.2キロ)、3位は米国(117.6キロ)。上位6カ国のすべてが100キロを超えている。肉食を好むことは、世界的な傾向になっている。
中国栄養学会老年栄養分会委員、中山大学公衆衛生学院教授の朱慧蓮氏は、「長期的に大量の肉を摂取すると、身体にさまざまな弊害が生じる。加工肉製品が2015年10月、世界の権威ある機関に発がん性のある食物とされると、人々は過度な肉食の健康への影響をより明確に認識するようになった。これは肥満の原因になり、がんや代謝性疾患の罹患率を高める。また過度な肉食が脳・腸・生殖器官などの多くの問題を誘発することが、多くの研究によって明らかにされている」と指摘した。
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