代理買い付けが怖くて帰国したがらない留学生も
代理買い付けをする留学生たちにとって、たとえ市場の影響がなくても、「代理買い付けさせられる」ことが学業の支障となっている。陶陶さんにとって代理買い付けは、確かに経済的基盤になっており、春節時には毎年実家に帰っていた。しかし今年は家に帰らないつもりだ。
まず飛行機代が高い。そして帰るたびに沢山の買い物を頼まれてしまうからだ。今では、代理買い付けが里帰りの大きな関門になっている。「代理買い付けを頼まれても、きっぱりと断るようにしました。以前は、買って帰らないと人でなしに思われると考え、沢山持って帰って面倒な思いをしてきた」。
彼女は「友達に頼まれて高級品を買うとき、型番やデザインを間違えるのが怖いし、時には買う前に写真を撮るように言われる。でも高級ブランド店は店内での撮影はNGで、ガードマンの態度も怖い」と言う。
「代理買い付けは私の生活を乱している。留学は考えるほどハッピーで気楽なものじゃない。今学期、私たちは毎週テストがある。もし頼まれたブランド品を探しに行くなら、適正な価格のものを見つける必要があるし、かなりの時間が費やされてしまう。私の勉強や日常生活に支障をきたすんです」。
人情面で断りにくいこと以外にも、様々なリスクが「代理買い付けをさせられる」留学生の神経をとがらせている。留学生の代理買い付けはすでにかなり苦労するものだが、それ以外にも商品が数量限定だったり、価格に波があったり、政策的規制があったり、自分自身に困難があったりなど、様々な面倒が横たわる。
留学生の珊珊さんは、自分の身近にいる代理買い付けをする留学生はしばしば授業を欠席すると言う。なかにはビザを取り消される学生もいると言う。実際、留学生の中には、買った物を持って頻繁に帰国したことから入国資格を失った人もいる。「しかも、多くの人が私に先払いさせて高級品を買わせようとする」と彼女は言う。「私自身の生活費は高くない。海外の商品の価格は確かに中国より安いけど、私は高級品を買いに行くほどのお金は持っていない」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月8日