ナイル川河畔のモハメドさん
はるか遠くのアフリカ大陸でも中国と同様、学生らが大学統一入試の洗礼を受け、大学の採用通知が来るのを待ち望んでいる。スーダンハルツーム州のアレブダ(Alebda)高校に通う18歳の男子生徒、モハメド・ヤシール・ガラル(Mohamed yassir galal)さんも、スーダンで今年、大学統一入試を受けた一人だ。700点満点の試験で、モハメドさんは616点の好成績を得た。良い大学に入るには十分の成績だが、モハメドさんはこの点数に満足していないという。
スーダンの大学統一入試は期間が長く、25日にわたって続く。受験生は、7つの必修科目と3つの選択科目の試験に参加する。試験を終えた後、学生は大学への出願ができる。スーダンの大学採用率は高く、67%前後に達する。だがいくつかの大学の人気の専門分野は、採用点数がとても高い。例えばハルツーム大学医学部の今年の採用点数は644点に達した。
大学入学前の最後の休暇には、多くのスーダンの学生は、社会実践経験を得るためにアルバイトをする。だがモハメドさんは、この休暇を利用し、コンピューターと外国語を学習し、大学での学習の基礎固めをする計画だ。また友人とも心置きなく遊び、サッカーなどでリラックスしたいとも考えている。
出願する大学の専門については、モハメドさんは早くから心に決めていた。医学である。医学を学ぶことは、モハメドさんが小さい頃からの抱負だった。長年努力してきたのもそのためだ。その理由についてモハメドさんはこんな冗談を言った。「小さい頃から両親に『先生』と呼ばれてきましたから」。中国の両親と同じように子どもが大成することを望んだモハメドさんの両親は、モハメドさんに「先生」(doctor)という幼名を付けたのだという。
モハメドさんは冗談の後、「小さい頃に病院に行き、病人が廊下にまであふれているのを見ました。皆とても苦しそうでした。その時から、大人になったら医師になり、人々が病苦を和らげ、健康を取り戻すのを助けたいと考えるようになりました」と真剣に答えた。