6人の研究者が火星旅行ショミレーションから“帰還”

6人の研究者が火星旅行ショミレーションから“帰還”。 このチームは、4人のアメリカの科学者とフランスの宇宙生物学者、ドイツの物理学者からなっていた…

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発信時間: 2016-08-31 16:29:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

【ショミレーション】 

このチームは、4人のアメリカの科学者とフランスの宇宙生物学者、ドイツの物理学者からなっていた。彼らは新鮮な空気を吸うことのできない密閉型の施設で、この1年間を過ごした。食べ物は粉末チーズと魚の缶詰など。草一本生えていない施設の周辺で活動するときは宇宙服を着なければならなかった。また外部との連絡はすべてメール。しかも宇宙空間での通信を想定して交信は20分遅れに設定されていた。 

NASA(米航空宇宙局)が行ったこのプロジェクトが28日終了した。6人のメンバーはこの日“地球”に帰還。家族らと再会を喜び合った。

【1年間の隔離状態】 

アメリカの宇宙専門家によると「NASAは2030年前後に宇宙飛行士を火星の軌道に乗せ、2039年に火星に着陸することが可能になる」と指摘している。現在の技術では人を火星に送るには1年から3年かかるが、宇宙飛行士が宇宙ステーションに滞在できる時間は6ヶ月ほどしかない。 

このためNASAは地球で「火星滞在ショミレーション」を実施。火星旅行の準備とした。ショミレーションは3段階に分かれ、第1段階は火星で食事を作ることで、あとの2段階は人を隔離状態に置くことであった。期間はそれぞれ4ヶ月と8ヶ月であった。 

岩の上に作られた密閉型の施設で1年間を過ごした参加者たちはこの日、「太陽が恋しかった。空気やおいしい食べ物も待ち遠しかった。海へいって泳ぎたい気分だ」といったコメントを寄せた。中には「外を見れる窓がひとつしかなく、それも共有のためどうしていいかわからなかった」というコメントもあった。

【人間関係への影響】 

ある専門家は「火星に行くまでは長い時間がかかり、しかも狭い場所にいなければならない。このため人間関係のトラブルは避けがたい。これが火星旅行のパフォーマンスに影響を与える」と指摘する。 

このため今回の実験でも、ほとんどプライバシーがない状況を設定。そのことが人の精神状態にどういった影響を与えるかが、研究対象とされた。その結果を今後の実際の火星旅行に役立てようとするものだ。

「退屈極まりない時間」が続くため、人の感性が大きく変わってしまうこともある。このため参加者たちは自分で忙しい時間を作って、人間関係を悪化させないように努めていた。それは研究任務であったり、趣味であったりした。読書をする人もいれば、料理を研究していた参加者もあった。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年8月31日

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