ロシア連邦通信・情報技術・マスコミ監督庁のワジム・アムペロンスキー報道官はこのほど、同庁は中国のインスタントメッセンジャーアプリ「WeChat」の国内での使用と同サイトの閲覧を規制したと発表した。
アムペロンスキー報道官によると、「同アプリはロシアでメッセージアプリ運営企業の登録に必要なデータを提供していない」ため、「WeChat」のサイト接続は禁止され、一部ユーザーもアプリが使用できなくなった。
同様の理由で、同庁はこれまでにブラックベリーメッセンジャー(BBM)、Imo、Line、Vchatなどの国内での使用を規制している。
「WeChat」がロシアで規制されたことについて、ロシア通信分野専門家のアレクサンダー・ユリコフ氏は、「これは中国人観光客の不満を買う可能性がある。彼らにとってWeChatは決済ツールであり、友人と連絡を取るツールでもあり、漁民から命に関わる漁船を奪うようなものだ」との見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月9日