人口と同様、出生率の問題も注目を集めている。
易富賢氏は、1991年から2016年の中国の新生児の数は3億7760万人で、公式データの4億6480万人より少なく、出生率は高く計算されていると主張。
中国の出生率は高く計算されているのだろうか。楊宜勇氏はこの見方を否定し、「中国には新生児出生システムというものがある。新生児は出生証明が発行されれば、戸籍登記されたかどうかに関わらず関係部門は出生の情報を把握する。公式の新生児の数は正確であるはず。中国の計画出産政策は厳しく管理されており、計画出産数を上回れば罰金を課せられる。罰金を支払えば戸籍登記できるため、報告しない人もいる」と述べた。
しかし、「中国の出生率を高くする必要がある」という見方は否定しなかった。「中国は確かに出生率を高くする必要がある。その点は認める。長期的な視点で言えば、2.1か2.2の人口置換水準を維持するのが最も理想的」と楊宜勇氏。
楊宜勇氏が言う人口置換水準とは、出生数の増加で死亡数を補い、人口推移を安定させるというもの。国の人口が置換水準に達すれば、出生数と死亡数はバランスよくなる。国際的には2.1が人口置換水準とされている。
長年実施している計画出産政策は廃止すべきか
![]() |
|
![]() |