ベテラン弁護士が「法律ロボット」を開発
このロボットを開発した武侠氏は、20年の経験を持つ弁護士である。
「長年の弁護士業務で、訴訟を起こす人が増えていると感じた。中国の弁護士の数は限られているが、一般人による法律サービスのニーズは増えている。弁護士費用が高く、多くの人が弁護士に依頼できない状況である」と武侠氏は話す。
統計したところ、多くの人が高額の弁護士費用を支払えず、訴訟の80%が弁護士に依頼していないという。
それだけでなく、都市部と農村部の格差により、法律サービスの資源は大都市に集中し、中小都市、特に農村部は法律サービスの能力が低く、庶民は質の高いサービスを受けられない。
これを受け、武侠氏は3年前にスマート法律相談システムの開発チームを結成した。
今年4月、法律相談、法律支援、仲裁、公証などの行政サービスを一体としたシステムが昆明市に試験導入され、これまでに53万人が利用した。電話調査によると、利用者の80%以上が報告の専門度と実用性に満足し、91%以上が「助かった」と回答している。
インターネットさえ繋がれば、都市部・農村部、お金があるかないかにかかわらず、パソコンか携帯電話でこの公共法律サービスを無料で利用できるという。