法律ロボットが弁護士に代わる? 1日1万回の相談に応じる

法律ロボットが弁護士に代わる? 1日1万回の相談に応じる。弁護士は1日に20件の相談に応じるが、ロボットは1万件をこなすことができる。弁護士は10字ほどで回答するが、ロボットは1000字で回答できる…

タグ:弁護士 法律 ロボット

発信時間:2017-08-22 14:50:17 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


法律相談をロボットに任せたら、弁護士は何をするのか

 

 昆明市弁護士協会の趙耀会長は、「弁護士は伝統かつ厳粛な業界であり、知識と経験が利益になる。弁護士の普段の仕事は法律相談、案件処理、文書チェック、交渉、法律分析、事実調査、文書起草、出廷などで、これらは人が1つずつ行わなければいけない」と話す。

 

 また、公共法律サービスは司法に携わる人の責任だが、コストが高く利益が少なく、多くの弁護士が法律支援やコミュニティサービスなどの公共法律サービスに消極的である。

 

 趙耀氏は、「法律ロボット」は弁護士を繁雑な作業から解放するものだと見ている。法律意見書を1部書くのに弁護士は3日かかり、料金は3000元だが、「法律ロボット」は3分しかかからず、無料である。

 

 「ベテラン弁護士である武侠氏が法律ロボットを開発したのは弁護士の代わりになってもらうためではなく、弁護士を強くするためである」と趙耀氏。

 

 人工知能はしっかりとまとめられた法律意見書を素早く出すことができるが、案件によって発生状況が異なり、どれほどのデータがあっても全ての案件に対応することはできない。そのため、ロボットに足りない部分を弁護士の知恵で埋める必要がある。弁護士はロボットの報告をもとに、回答することができる。

 

 趙耀氏は、「弁護士に最も必要なのは案のもととなるものである。公共法律サービスは弁護士にそれを提供する。弁護士は人工知能によって作業効率を高め、自分の専門技術と知識を向上させる時間ができ、より多くの人に対応できる。法律相談はロボットが行い、複雑なことは弁護士が行う」と話した。

 

 昆明市司法局の孫躍文局長は、公共サービスを受けることは庶民の基本的権利であり、公共サービスを提供することは政府の基本的な職責であり、公共法律サービスのプラットフォームを構築することは政府が人民に提供する法律サービスの保障だと考えている。

 

 「ロボットと弁護士が協力すれば、法律サービスの質を大幅に向上させ、庶民に正確、迅速、有効な公共法律サービスを提供できる」と孫躍文局長は話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年8月22日

 


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