「法律ロボット」はどのように業務を行うか
「法律ロボット」のプログラムを知るため、中国青年報・中青在線の記者は携帯電話を使って体験してみた。ロボットが提供する法律相談サービスは離婚、金銭の貸し借り、労働、交通事故、労災、相続である。記者は労働の問題について相談した。
ロボットは「男性か女性か」、「誰ともめているか」、「以下のどのような問題について相談したいか」などを質問し、1つずつ答えていく。数分後、記者は法律意見書を受け取った。
この法律意見書には裁判所の判断、当事者が支持される確率、権利維持、行動のアドバイス、使用できる起訴状や証拠書類、関連の法律、司法解説、部門の規則などが細かく記されている。
また、ロボットは参考にできる類似のケースも提供した。いくつかのケースを閲覧すれば裁判所がどのように判決するかが大体わかり、ロボットが分析した裁判所の判決結果をもとに訴訟を起こすかどうかを決める。
武侠氏によると、このシステムは「人工知能に基づく法律ロジックデータ処理システム」という名称で、法律法規バンク、裁判所ケースバンク、全国の経験豊富な弁護士、裁判官の知識と経験などの情報が入っている。ロボットが記者に出した法律意見書は、数千件の判決ケースをもとに算出したものである。
面白いことに、ロボットには経験蓄積機能があり、処理レベルが次第に上がり、もっと賢くなるという。
武侠氏によると、最初は若手弁護士のレベルだったが、3カ月後にベテラン弁護士にレベルアップした。多くの弁護士がロボットの法律意見書を高く評価している。