HSBCより早く、中国の多くの銀行が顔認識技術を導入している。
2016年、招商銀行は全国106都市の約1000台のATMに顔認識による出金機能を導入した。この便利な機能が加わったことで、キャッシュカードや身分証を持たず、口座番号を入力せずに顔認識で現金を引き出すことができる。また、顔認識、携帯電話認証、パスワード認証の3段階で資産を守り、招商銀行も顔認識でリスク管理を行っている。
中国農業銀行も浙江省などに顔認識機能を搭載したATMを設置している。農業銀行がATMにバイオメトリックス技術を取り入れたのはこれは初めて。キャッシュカードがなくても、システムが自動で撮影し、銀行に登録されている写真と照らし合わせる。認証されたら携帯電話番号を入力して身分を確認し、金額、パスワードを入力すれば現金が出てくる。キャッシュカードを入れる必要がなく、非常に便利である。
支付宝の顔認識の正確度は肉眼を超える
ケンタッキー・フライド・チキンも顔認識を導入している。支付宝は9月1日、ケンタッキー・フライド・チキンのKPRO店で顔認識による決済サービスを開始したと発砲した。携帯電話を使わず、顔認識だけで支払いを済ませることができるこのサービスは世界初となる。
2年前の春、馬雲氏の笑顔がハノーバーのIT見本市の大画面に映し出され、数秒後に「支払い完了」の文字が表示された。彼は自分の顔を使ってドイツの大統領を含む来賓に支付宝の顔認識決済技術を実演した。現在、この技術は実験室を出て商用化されている。