菜鳥網絡以外の物流サービス企業でも、倉庫へのロボット投入を強化している。申通快遞は自動選別ロボット“ミニオンズ”を投入。京東や蘇寧、日日順は無人倉庫を採用。家電類商品を全機械化で入庫、選別、出荷している。
多様化する配送:末端に資源を傾斜
統計によると、全国に菜鳥網絡の集配所が約4万カ所あり、20万近くのスマート宅配ボックスと数十万の宅配代理拠点がある。これらの場所は、消費者に便利で速く安全な配送サービスを提供している。
にもかかわらず現状は、末端配送の約90%を配達員が担っている。急増する宅配拠点の倒産や相次ぐ配送員の廃業のニュースは、人手に依存する宅配業サービスの脆弱性を示すものである。
中国宅配協会の孫康秘書長は、「『独身の日』の物流難において最も困難なのは、末端拠点にある」と述べる。ある調べによると、北京や上海などの大都市において、4分の1以上の配送拠点が生存の危機にさらされているという。基本である拠点をいかに安定化させるかが、宅配業界の大きな課題となっている。
頼世強氏は、「独身の日」の期間、韻達速遞は倉庫を借りることを通じ、発送と集荷を分離させ、拠点の配送効率を上げると述べる。もちろん人員確保強化も欠かせない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年10月12日