12月18日に開催された国家発展改革委員会の記者会見において、同委員会政策研究室副主任で報道官の孟瑋氏は、「北京新空港が開港する2020年までに、北京・天津・河北省の空港群の共同発展水準を著しく上げていく。全体のサービス水準、スマート化水準、運営管理能力を国際先進レベルに引き上げていく。2030年までに、役割分担を通じた協力で補完し合い、地上交通と繋げ、世界レベルの空港群にしていく」と述べた。
記者からは、「発展改革委員会は最近、“北京・天津・河北省の民間航空企業共同発展推進実施の意見”において、三地域で世界級の空港群を建設するべきだと述べている。ではこれらが建設されたとして、世界のトップクラス航空中枢と比較して、どのような優位性や特徴があるのか」との質問があった。
これに対し孟瑋氏は、「この世界級空港群は主に、北京・天津・河北省という都市群の機能や発展の需要に応えるものだ。世界トップクラスの航空中枢と比較した場合、主な優位性として“総合保障能力”と“総合交通中枢”という2つの言葉でまとめることができる」と述べた。
“総合保障能力”については、北京新空港の建設を通じ、首都航空路線を最適化し、首都航空サービス機能を完備させる。さらに北京地域の民間航空運輸保証能力および付随活動の広がりを活性化させる。天津濱海空港の拡張を通じ、中国国際航空物流センターを建設し、天津空港地域の中枢作用を強化する。石家庄正定空港の拡張を通じ、同空港の優位性を確固たるものとし、周辺地域の活性化を著しく高めていく。これらを土台としながら、北京・天津・河北省の航空中枢システムを構築し、三空港が共同で管理運営を行う。それにより、三空港の総合保障能力が全面的に向上する。
“総合交通中枢”については、地上交通で連携すると同時に、民間空港が連結・融合することで、主要空港間だけでなく周辺の重要都市や機能地域を快速交通で繋ぎ、三地域の総合交通中枢を構築する。飛行機と鉄道が連動することで、空と地上が一体化した発展を加速させる。
孟瑋氏は、「北京新空港が完成する2020年までに、北京の2大中枢空港と天津空港、石家庄空港を交通によって有効に連結させ、初歩的な統一管理および差別化された発展の枠組みを作ることで、三地域の空港群の共同発展レベルを大きく高める。全体のサービス水準やスマート化水準、運営管理能力を国際先進レベルに引き上げていく。2030年までに、役割分担による協力を構築し、優位性を相互補完させ、地上交通と融合させることで、世界レベルの空港群にしていく」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月24日