カンボジア紙「カンボジア・デイリー」は12月18日、「カンボジアの中国語学校で中国がソフトパワー推進」と題する記事を掲載した。プノンペンの中国語学校「端華学校」では、どのクラスも学生で溢れている。学校の担当者は、「我が国が中国との関係をより密接にして以来、中国語を学びたい学生が増えてきた。最初は多くても1クラス40~45人だったが、現在では50人を超えている」と述べる。
1914年に創設された同校は、現地に住む華人のニーズに合わせたものだった。しかし近年の学生は多様化してきている。中国からの投資が急増するに従い、華人学生以外にも中国語を話したいと願う学生たちが増えてきた。同校での学生数増加が、カンボジアにおける中国語の影響力を物語っている。
今年7月、「カンボジア国防省漢語センター」の開設式典を行われた。カンボジアの士官や兵隊に中国語教育をする機関である。カンボジア国家研究院の宋杜院長は、「カンボジア軍の武器や装備の大多数が中国からの輸入されている。説明書はみな中国語だ。士官は中国語を勉強して中国の士官と仕事や交流をする必要がある」と述べる。カンボジアでは国防省以外にも、少なくとも7つの省庁で中国語の研修が義務付けられている。
同国の中国語教育の高まりは、そこに大きなチャンスがあるからに他ならない。中国カンボジア関係を研究するアメリカのラドリー・モアグリーン氏は、「今後15年以内に、中国からの莫大な投資が中国語をカンボジアの第二言語にするだろう」と述べる。「ある母親が子供に、“英語の勉強なんて時間の無駄だからやめなさい。中国語を勉強しなさい”と言った。華人でないクメール人の友人が“我々は考え方を変えた”と言ったのだ。私はびっくりしたが、これは本当のことだ」と語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月24日