北京・天津・河北及び周辺地域で最近、例年の冬よりも青い空と白い雲が多いと感じる人が増えている。以前は秋と冬になると、大気汚染対策グッズである空気清浄機やマスクが飛ぶように売れていたが、今や人々の家庭内では役に立たない飾りのようになっており、販売も滞っている。
環境観測データによると、北京・天津・河北の今年1−11月のPM2.5平均濃度は、2013年同期と比べ4割近くも低下した。北京市の過去9カ月のうち8カ月の平均濃度が同月比としては過去最低を記録しており、「大気汚染防止行動計画(大気十条)」の定めるPM2.5年間平均濃度60μg/m3以内という目標に近づいている。12月以降も、各地から喜ばしい観測データが伝わっている。1年以上前に、338の地級市の1400カ所以上の国家管理エリアの観測権限が引き上げられ、データの信憑性が高まった。現在のPM2.5の濃度の低下、人々の「青空幸福感」の高まりは、完全に合致している。
大気品質の改善は、天気ではなく人の努力の結果だ。2013年に「大気十条」が施行されてから、各地の各部門が対策を打ち出した。石炭燃焼、工業汚染、自動車排出ガス、施工現場の粉塵などの汚染源を管理し、青空が年々増えていった。特に今年は汚染防止に力を入れ、過去最大規模の大気汚染防止強化監督を実施した。秋と冬の総合管理を重視し、北方地区のクリーンな暖房を推進し、断固たる姿勢で青空防衛戦に取り組み、大きな効果を手にした。生態環境が大幅に改善され、「大気汚染は不治の病ではなく、適切に対策を講じれば好転する」という人々の自信を深めた。
小康社会の全面的な建設の勝利を決める上で、3大難関攻略に取り組まなければならないが、汚染防止がその一つとなっている。先ほど閉幕した中央経済工作会議では、汚染防止の難関攻略に取り組み、青空防衛戦の勝利が重点になるとされた。全国民による共同防止、汚染源からの防止、科学的な施策を堅持することで、清潔な空気が増え、人々の充足感と幸福感が高まる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年12月25日