カンタス航空は新たな環境保護の一里塚を築いた。ボーイング787 ドリームライナーにカラシ油のバイオ燃料を注入し、カリフォルニア州ロサンゼルスから豪メルボルンまで飛行させたのだ。米豪間の長距離便にバイオ燃料が用いられたのはこれが初で、よりエコロジーで美しい未来を力強く支える。
カンタス航空によると、今回の飛行時間は15時間で、CO2排出量を約1万8000キロ削減した。「Brassica carinata」と呼ばれる食べられないカラシナの種で作った、約2万4000キロの混合バイオ燃料を使用。カナダの農業技術企業、Agrisoma Biosciencesが同燃料を開発。
カンタス航空は昨年、Agrisoma社との事業提携を発表した。双方は豪州の農家と協力した。両社によると、一般的なジェット燃料と比べ、このバイオ燃料を使うことで排出量を80%削減できるという。
カンタス航空によると、今回の特殊な飛行では10%のバイオ燃料を混合し、CO2排出量を7%削減した。ドリームライナーはバイオ燃料に適した選択肢だ。ドリームライナー自体が別の旅客機よりもエコロジーで、低排出・低燃費という特長を持つからだ。
カラシナはバイオ燃料企業から注目されている。種をバイオ燃料にするのは容易で、特別な加工も生産も必要ない。全過程は「節水」と描写され、豪州の気候に特に適している。またこのカラシナは、その他の作物を栽培していない期間に栽培できる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月31日