およそ2億6000万人の人口を抱えるインドネシアでも、アップルの市場シェアは2013年の3%から1%に低下。フィリピンやタイでも落ち込んでおり、マレーシアやベトナムでは現状維持が続く。
その反面、中国勢は顧客を奪い続けている。インドにおけるシャオミ(本社・北京)の市場シェアは現在、2015年の3%から19%に急上昇。その大半は安価スマホによるものだが、見た目や感触、機能面で見劣りせず、iPhoneにはない機能も複数追加したスマホも発売している。
ジャカルタ在住のシトラ・パトリシアさん(27)は、自撮り機能を理由に、アップルではなくOPPOのスマホを選んだ。
OPPOの「セルフィーエキスパート」F3では、自撮りやグループの撮影が可能だ。また美肌補正機能も備えており、より若く美しく見えるよう処理を行う。
シャオミのプロダクトマネジャー(インド事業担当)のジェイ・マニ氏は、「アップルは世界全体で同じ商品を販売するが、シャオミはそれぞれの国向けに現地仕様を実現しているため、多くの市場で優位に立っている」と指摘した。
シャオミは今週ニューデリーで行った発表会で、女性が額につけているビンディや鼻輪を肌のシミと間違って消さないよう、自撮りの美肌補正機能ソフトウエアに変更を加えたと発表した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月23日