初期研究によると、ムンバイ・プネー線は30年で550億ドルの経済効果をもたらす見通し。この輸送システムは温室効果ガスの排出削減、ムンバイの道路渋滞の緩和につながると見られる。
「ハイパーループ」トンネルはインド最初の高速鉄道とリンクし、2022年に開通する予定。ムンバイとインド北部のアフマダーバードと繋がる。しかし、高速車両への投資だけでなく、インドは現在の交通輸送網の近代化も進める必要がある。
ムンバイの100年の歴史を有する郊外鉄道は世界一混雑する線路の1つで、1日の利用者は750万人に達する。4年前に開通した唯一の地下鉄は郊外と繋がっておらず、渋滞を緩和することはできない。ムンバイ大都会区発展局は期待が集まる新郊外線の建設をゆっくりと進めている。2020年にはムンバイの南北が繋がり、現在の地下鉄の距離数は2倍になる見通し。
2週間前、インドのナレンドラ・モディ首相は2019年の選挙前の最後の予算案を発表し、2018~19年のインド鉄道会社への投資額を185億ユーロ(約1443億元)とした。アルン・ジャイトリー財務大臣は、予算を600駅と3万8000キロの鉄道の改造、全国4000キロの新鉄道建設に充てると明かした。
インド政府は今年度予算から約74億ユーロを各道路の建設に拠出し、2018年に9000キロの道路を建設することを計画している。近代的な国内道路網を構築することはインドの交通輸送とインフラの発展面の急務である。
アジア巨頭の中国と比べると、インドは高速輸送の技術だけでなく、安全かつ維持できる道路網を構築し都市間の往来を保証する必要がある。隣国の中国の道路について言えば、北京・上海間は約12時間半で移動できるが、インドだと1400キロも走行しなければならず、首都のニューデリーから金融の中心であるムンバイまでは23時間かかる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月23日